アイロンをかけながら。

息子はこの春で高校三年生。

春休みで制服のワイシャツのアイロンをかけながら、ボロボロのおさがりのワイシャツに、あと一年頑張って!と思わず呟いてしまった。

うちは私も息子も先輩に恵まれ、高校に入るときはたくさんの先輩方から制服や体操服を譲り受け、本当にそれがどれだけ役立ったことか思うと感謝の気持ちでいっぱいになる。

入学金を支払って制服一式を揃え、学用品や教科書を揃え、これからどれだけものが必要になるのだろう、と不安になった頃、近所の先輩ママさんからの連絡で待ち合わせしたら、段ボール箱にたくさんの制服や体操服が入っていて、これのおかげで雨の日の洗濯も困らず合宿の日の洗いがえも揃えられた。

シングル親の私には、常に相談できる人がいなくて、いつもついつい悩んでしまうけれど、先輩ママが「もうお兄ちゃんだから自分で頑張れるよ。」と言ってくれたから、頼りない息子でも背中を押してあげようと思えるようになった。

高校3年になり、もうすぐ18歳になる息子。母子家庭で困ったことは少なくないだろう。特に経済力では、お父さんがいる家庭の子がどれほど羨ましく感じたことか。

でも息子はお金がないことに愚痴をこぼすわけでもなく、アルバイトにも行ってボロボロのワイシャツを気にすることもなく、休まず学校に行った。

こんな息子に支えられて、私自身も倹約生活を頑張っていけた。もう子供が大人になるのは目前。

頼りない母も周りの先輩方に助けられて、子育て卒業を目前としているのかもしれない。

シロアリ